健康

【ビタミン編】活性酸素を除去する抗酸化物質

2019年11月23日


もともと人間には活性酸素に対抗する防御機能が備わっていることはお話ししました。今回はそれを助ける抗酸化物質、栄養素を見ていきたいと思います。

抗酸化物質とは

活性酸素を除去して体の酸化を防ぐ物質の事を「抗酸化物質」といいます。

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こちらの記事でもふれた様に電子的に不安定な活性酸素は他から電子を奪って安定しようとし、逆に奪われた方は不安定になり更に他から電子を奪おうとします。電子を奪い奪われをする際に、体に悪さをするのが活性酸素です。

しかし抗酸化物質は活性酸素に電子を渡した後でも他から電子を奪うようなことはしません。活性酸素を安定化させ新たな活性酸素を生み出さない、それゆえに抗酸化物質といいます。

抗酸化物質の代表的なものビタミンC,E,βカロチン・ルテイン・ゼアキサンチン・リコピン・カロチノイド・ポリフェノールなど様々な物質があります。ここではビタミンについてみていきます。

私たち人間はビタミンD以外のビタミンは体内で合成されないため、食事によって摂取する必要があります。一方犬や猫などの一部の動物では、ビタミンを体内で合成することができます。人間は進化の過程でビタミンを合成する酵素がなくなっていったといわれています。

一般的にビタミンD以外は体内で合成されないとされています。しかし、その他のビタミン・ミネラルも少量体内で合成されているはずです。科学的根拠はありませんが、説明のつかないことが多々あるからです。また機会があれば別のところで書きたいと思います。

ビタミンC

ビタミンCは水溶性のビタミンで水に溶けるため、細胞外や細胞内のミトコンドリア内の水の中に存在します。水溶性であるがゆえに脂溶性とは違い摂りだめしておくことができません。過剰に摂取されたビタミンCは腎臓でろ過されて尿中に排泄されます。

役割としてはスーパーオキサイドラジカルや過酸化水素などの活性酸素の除去に奔走します。ビタミンCは抗酸化作用だけでなく免疫や細胞間のかけ橋であるコラーゲンの合成を促進したり解毒・ホルモンの合成にかかわる万能な物質です。

また、ビタミンCはビタミンEを再生する材料としてもつかわれます。ビタミンEや尿酸・活性酸素に電子を渡した後機能が停止しますが、グルタチオン還元酵素で復活します。

※尿酸も抗酸化作用のある物質です

ビタミンE

細胞膜は脂質でできています。細胞膜は、エネルギーの生み出す細胞を覆う膜です。エネルギーが生み出されるのと同時に活性酸素が発生しますので、細胞膜は常に活性酸素の危険にさらされています。

ビタミンCは水溶性ですので細胞膜へは侵入できません。そこで活躍するのがビタミンEです。ビタミンEは脂溶性ビタミンですので細胞膜へ侵入することができます。

細胞膜へ侵入したビタミンEは電気的に不安定な活性酸素に電子を渡します。活性酸素は安定するため、害を与えることはなくなります。一方ビタミンEは電子を渡した後は機能不全となります。ほかの物質とは違い、電子を失ったからといって他から電子を奪うことはありません。

活動できなくなったビタミンEを再生するのがビタミンCです。ビタミンCは自分が水溶性で脂質の中に入れないので、外からビタミンEに電子を渡します。電子を受け取ったビタミンEは抗酸化物質として再び活性酸素の除去に当たることができます。

活性酸素によって心筋梗塞や脳卒中の原因になる過酸化脂質という物質ができますが、それらを除去することにより病気を予防するだけでなくアンチエイジング的な役割も果たします。

βカロチン

βカロチンビタミンAの前駆体(プロビタミンA)です。カロチンやカロテンなど呼び方がありますが、何が違うかというとが英語かドイツ語かというだけの話です。

カロテン(Carotene)英語
カロチン(Carotine)ドイツ語

βカロチンはにんじん・かぼちゃ・ホウレンソウなどの緑黄色野菜に含まれ、強い抗酸化作用があります。がんを予防することでも有名です。

ビタミンAが体内で少なくなるとβカロチンがビタミンAに変化します。ビタミンAは摂りすぎると過剰症を引き起こしますが、βカロチンにはそれがありません。昔はビタミンAに変換されてから役立つ物質だと思われていましたが、現在はβカロチンそのものが有益な物質であることがわかっています。

植物は常に紫外線をあびて活性酸素の危険にさらされています。その中で育つ緑黄色野菜には、活性酸素に対抗する抗酸化物質が豊富に含まれています。脂溶性ということもあり油と一緒に摂取すると吸収率が高くなるため、炒め物をするなど油と一緒に食べると良いです。

ビタミンB群

ビタミンBは、B1・B2・B6、B12・ナイアシン・パントテン酸・葉酸・ビオチンがあり補酵素といわれています。
ここでは有名なB₂を取り上げます。

ビタミンB₂

グルタチオンペルオキシターゼという酵素を活性化する補助的役割をします。

グルタチオンペルオキシターゼは活性酸素を除去する酵素です。更に過酸化脂質の分解にもかかわっています。グルタチオンペルオキシターゼはこちらの記事で少しふれています。

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まとめ

抗酸化物質は電子を奪われても、他から電子を奪わない物質のことを言います。この物質により活性酸素を安定して除去できるようになります。

ビタミンは活性酸素を除去する酵素を補助するだけでなく自らも除去する役割があります。

  • この記事を書いた人

宮野 功次

1986年1月8日生 健康・生活に関する役立つ知識や情報を発信していきます。 鍼灸師・柔道整復師 /コメントいただけたら喜びます。

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