考え方

焦る必要はない!焦る理由とその解決方法を説明します

2020年1月15日


焦るという状況はあまり良いイメージがありません。焦ってやったことは結果も思わしくないことが多いように思います。どうして人は焦ってしまうのか、焦らないようにするにはどうすればいいのかを考えてみました。

将来に対する焦りと、日々身近に存在する焦りに分けて述べていきます。

焦るとはどういうことか

人は不安になると焦るものです。
幸せとは安心であるということはこちらの記事に書きました。

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安心の反対は不安です。幸せが安心であるならば不安は不幸と言うことができます。焦るということは不幸を呼び込むため、焦ることは良くありません

そして焦っているいると人は忙しくなります。忙しいという字は心を亡くすと書きます

私は小学生の時に塾で「忙しい」という字について学びました。あの時の風景は今でも覚えていて、土曜日で私の席は左後ろくらいで先生が教室の入り口前に立って話をしていました。それくらい今でも鮮明に覚えています。おそらく「なるほど!」という思いと感動があったからだと思います。そのときに忙しいということは良くない事なんだなと思ったことがあります。

その時同時に教わったのは心を亡くすとよく忘れ物をするということです。忘れるという字も心を亡くすとかきます。私は先生に、

どうして心を亡くすと覚えたことを忘れるんですか?

というような質問をしました。すると

「頭と心はつながっている」

ということでした。頭は脳のことで、心は胸のなかにあります。

ここで、心も頭にあるという人がいますが、それは違うようです。当時教えてもらったのは、

「何か嘘をついたとき心が痛いと思うときはあるだろう?その時頭が痛くなるか?胸が締め付けられるような感じがしないか?それを心が痛くなるというんだよ。」

今思えば、受験のために通った2年間の塾の授業の中で、この授業だけが頭にこびりついています。理科の授業の出来事で全く受験とは関係ないのですが(笑)。その先生はおじいちゃん先生で、戦争を経験した人でしたので戦争の話もよくしてくれました。

将来に対する焦り

物事には順序があり、いきなり何かを成し遂げるのは不可能です。私たちはその結果に注目しがちですが、肝心なのはそこではありません。鈴木一郎氏に学びます。

一つ一つの積み重ねの凄さ

現在は現役を引退されているため選手ではありませんが、見慣れているのでイチロー選手と書きます。

イチロー選手は1992年にラフト4位でオリックスに入団しました。そしてすぐ1軍には定着できませんでした。それは1軍での結果が思わしく無かったのと、首脳陣から振り子打法が否定的に思われていたからです。しかし1994年に仰木監督が就任してからイチロー選手は1軍に定着し試合に出続けることになります。同じ年に史上初めての年間200本安打を達成し、一躍トップスターとなります。もともと才能のあったイチロー選手は、仰木監督がきっかけで花開くことになります。

その後日本では7年連続首位打者のタイトルを獲得しアメリカのメジャーリーグに挑戦します。

イチロー選手はメジャーに移っても日本と同様の活躍を見せ、数々の記録を塗り替えメジャーの殿堂入りも確実と言われています。

目の前の事を不断の努力で取り組む。毎日の目の前の積み重ねが大きなものとなって世界の歴史に名を刻む人になりました。

イチロー選手のような大きなことを成し遂げるのは難しいことですが、私たちもやることに変わりはありません。今日も目の前のやるべきことをやる。私たちは未来を生きているわけではなく、今現在を生きているのです。出来ることは今の事のみで、将来の事は考えるだけ無駄です。将来の結果は今の積み重ねが表面化しただけです。

イチロー選手は最初からアメリカで大きな記録を達成したわけではありません。それはあくまで結果です。そこへ行くのには日本の実績がなければいけませんでした。

更にプロになっていなければ、甲子園に出ていなければ、小さいころに毎日バッティングセンターへ通っていなければ。こう考えていくと、積みさねが全てがつながっていることになります。

結果は未来の話

結果を求めると焦ります。なぜなら不安になるからです。そして一般的に未来は分からないからです。人間は分からないものや未知なものに遭遇すると不安をいだく生き物です

未来は既に決まっているという記事でもふれた様に、結果にフォーカスするのではなくその過程である生き方にフォーカスしなければいけません。結果は後でついてくる話です。

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そして自分の思い描いた結果にならないということがわかっていた場合、「それをしない」というのであれば、最初からしない方がいいでしょう。たとえ思い通りの結果にならないと分かっていても「それでも自分はやる!」というものをやるのです。だから結果は関係ありません。今が大切で何をするべきなのか、それを考え今できることをします。

身近にある焦り

人生における焦りの他に身近には毎日焦りが潜んでいます。

例えば

  • 朝起きるのが遅れて寝坊をしたために会社に遅刻しそうで焦る
  • 電車に乗り遅れそうで焦る

これらもすべて焦るです。そうして焦っているときに限って財布を忘れたり定期券を忘れたりするものです。それは上で説明した通り忙しくなると心を亡くすからです。

焦りのスパンが長いものも短いものも共通していることは焦っても良いことはなくむしろマイナスに働くことが多いということです。この焦りを解決するには、人のために動くということで焦る機会が減ります

寝坊をして会社に遅れそうで焦っている人はおそらく自分のために仕事をしている人でしょう。例えば結婚をして子供もいてとなれば話が変わってきます。その人がこの子達のためにと思えば寝坊することなどなく、そして焦る状況にすらなりません。それは守るものが増えて責任感が増すということになるのかもしれませんが、もう少し分解していくと、自分以外のために何かをするときに働く力が責任感なりを強くさせ、そうならないように勝手に頭で考え実現させます

そして普段から使命感をもって動いている人は、何か予期せぬことが起こった時焦る必要はありませんそれは時間調整のために起こっているからです。焦るとその時間調整が無意味になりますので、焦って早くする必要はありません

人のために何かをするというのは家族であっても人のためとなりますが、広い意味でいえばそれは自分たちのためとなります。徐々にその範囲を広げると確実に焦りはなくなっていきます。今までは家族のためを人のためだと思っていたが今度は会社のみんなのために、その次は地域のために、という風にその範囲を広げていきます。

この問題を考えるとき、まず最初に思い浮かぶのは習慣です。習慣さえ身につければ上のような事態は回避できるように思います。しかしその習慣がなかなか身につかない、あるいは習慣化したはずなのにまぁまぁの頻度で起こり得る。ということ考えると習慣だけでは片づけられないと考えました。

人のために動くとか働くことで解決されるというのは一見オカルトのように思いますが、自分の事よりも他人に、特に大切に思っている人のために活動するときにエネルギーが増すことはたくさんの人が経験していることです。責任感や普段のエネルギーが増せば間違いなく焦る頻度は少なくなります。

まとめ

焦るということは幸せとは反対の状況で良くありません。

不安になると人は早く結果(安心)が欲しいため焦りが起こります。焦ると忙しくなり、物事を忘れたり簡単なミスをしやすくなります。

人は未知のものに遭遇すると不安を覚える生き物であるため、分からないことは考えず自分の今やるべきことを考え取り組みます。そうすれば不安が消え焦ることもありません。

自分以外の誰かのために活動(仕事)すると、焦るような状況になる回数が徐々に減っていきます。

  • この記事を書いた人

宮野 功次

1986年1月8日生 健康・生活に関する役立つ知識や情報を発信していきます。 鍼灸師・柔道整復師 /コメントいただけたら喜びます。

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