考え方

変化するものに価値はない。苦しいと思っている方へ

2019年12月15日


変化するものに価値を見出すと、苦しくなるという話をします。
ここのページでは変化するものとは自分の外側の物や人、自分の努力ではコントロールできないものを指します。

形ある世界

今私たちがいる世界は物質世界です。どれだけ心で念じても物は動きません。東京に立っているビルを「ん~~。」と念じて大阪まで動かせません。

この世の中の特徴は、形あるものすべてが時間とともに変化します。人は成長期を過ぎると老化します。若いときは肌に潤いがあり体も元気ですが、年を取ると肌に潤いがなくなりしわが増え、病気にもなりやすくなります。

人間には、感情の浮き沈みがあります。楽しいときやうれしいときもあれば、悲しい苦しいときもあります。そしてこれらの感情は、永遠に続くことはありません。感情には波があります。躁やうつなどの精神疾患の場合はしばらく続くことと思います。しかしこの病も、激しいときや少し軽いときなどの波があるものです。

体も常に変化するように感情も変化します

変化するものを追うと苦しくなる

これらの変化するものに価値を見出すと苦しくなります。

体でいえば老化するからそれに抵抗したい人はアンチエイジング商品を買います。化粧品や化粧関連商品です。健康であった人が病気になれば病院にいくことでしょう。

私の例でいえば、中学生のころに体を壊し野球ができなくなりました。当然その後治療に専念するわけですが、何年も何年もそれが治らない場合いつまでも健康な体を追うことをしていると苦しくなります。気が狂いそうになるわけです。

健康な時の体が頭にあるのです。それを取り戻そうとすればするほどそして現実にならければならないほど、苦しみを感じます。自分の思い通りにならないとイライラしたり苦しいという思いが起こってきます。

少し話がそれますが、それらの気持ちを手放すと気持ちも楽なり、それだけではなく少し体も楽になるのです。心と体は一体です。苦しいという心が、いっそう体を苦しめその状態へ導きいてしまいます。どうせなら導くなら、幸せな方へ導きたいところです。

一方で感情はというと、楽しいときは永遠には続きません。続いたとしても波があるはずです。この楽しいときを良いことだとすると楽しくなくなった瞬間にそれは良いことではなくなります。

しかし感情は自分でコントロールできるため、一概に「変化するもの」ということは言えません。もし楽しいことが良いとするならば、ずっと楽しいと思えば楽しいのです。楽しい状態を変化させなければ、良い状態が続くわけでそうすることは可能です。いくら傍から見て苦しい状況であったとしても、その人が楽しいと思うならば誰が否定しようが変わりません。苦しいときでも、考え方ひとつで真逆の事ととらえることもできます。

変化するものは否定できない

変化するものを100%否定するわけではありません。なぜなら周りを見渡せば、全ての物や人が変化するからです。それを否定すると、自分を否定することになるからです。

変化するものを追いたい、という人間の欲をうまく使った商売もあり世の中が回っています。
例えばアンチエイジング商品や美容整形などがすぐに思い浮かびます。「いつまでも若々しく!」誰でもわかっていることですが、いつまでもなんていうことはあり得ません。「もっと若々しく!もっとあの頃のように!もっと!もっと!」それが現実にならない場合、あるいは誤差がある場合、どんどん苦しくなっていきます。

やみくもに執着していると、苦しくなります

まとめ

変化するものに価値を見出すと、苦しくなります。今苦しいと感じているその原因をつくっている対象は、おそらく自分の意志ではコントロールできない「変化するもの」ではないでしょうか。

原因を外に見つめるのではなく内側に見つけます。内側といっても自分でコントロールできる部分です。変化しないものに価値を見出すようにすれば、そうする過程で既に苦しさが和らぐことに気づきます。

  • この記事を書いた人

宮野 功次

1986年1月8日生 健康・生活に関する役立つ知識や情報を発信していきます。 鍼灸師・柔道整復師 /コメントいただけたら喜びます。

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