健康

活性酸素がまねく症状やなりやすい病気

2019年11月17日


酸素は活性酸素という形で私たち人間の体を攻撃するという悪い側面を持ちます。活性酸素によって体がどういう状況になるのか、またどういう病気になったりするのかを見ていきたいと思います。

体にできるシミ

一番わかりやすい場所は顔のシミでしょうか。

シミはメラニンが沈着してできます。紫外線が皮膚に触れると活性酸素が発生し遺伝子を傷つけ皮膚がんの原因になることもあります。皮膚がんが白人に多いのはメラニン色素が少ないからです。

メラニンは紫外線に対抗するため表面にでてきます。これが日焼けの状態です。またメラニンは活性酸素を消す働きもあります。

時間がたてば元の皮膚の色に戻りますが日焼けがひどい場合、メラニンが残る箇所が出てきます。これがシミの正体です。
ですのでシミは紫外線から身を守り、そこで発生した活性酸素から身を守るために戦った痕跡なのです。

この現象は顔だけに起こるわけではなく全身に発生します。

がんを発生させやすい

遺伝子情報DNAは核の中に埋め込まれていて、周りを核膜で覆われています。
核膜は脂肪酸(コレステロール、リン脂質)でできています。脂肪酸のうち不飽和脂肪酸は非常に酸化しやすいため活性酸素によって攻撃を受けやすいです。

人間の細胞は古いものは死に常に新しい細胞と置き換えられます。その時、全く同じ細胞に再生されるわけですがこのDNAに障害が起こると新しい同じ細胞に再生されず、狂いが生じますこれを突然変異といいます

がん細胞は、DNAが損傷し正常な細胞が作られないことで起こります。

一方でがんの放射線治療は、活性酸素を利用したものです。活性酸素は自分の体を傷つけますが、細菌やがん細胞などを攻撃する免疫にもかかわっています。

糖尿病になりやすい

血糖が上昇すると膵臓のランゲルハンス島のβ細胞から出るインスリンというホルモンの働きによって、細胞のブドウ糖を取り込みグリコーゲンへの変換を促進して血糖値を下げます。

インスリンを分泌させるにはATP(エネルギー)が必要です。ATPを産生するミトコンドリアが活性酸素によって障害を受けるとATPを製造できなくなり、インスリン分泌が弱くなります。
更にランゲルハンス島β細胞は活性酸素を防ぐ力が弱いため余計にインスリン分泌が弱くなります。

また、高血糖が続くとになると糖化タンパクが増えやすくなります。糖化タンパクは活性酸素の発生源になっていてさらに活性酸素の攻撃をうけるという悪循環に陥ります。

認知症になりやすい

脳の脂質は不飽和脂肪酸でできているため酸化されやすく活性酸素の影響を受けやすいです。

認知症のうち最も多発しているアルツハイマー型認知症の特徴は老人班ができることですが、これも活性酸素により脂質が酸化した結果現れるものです。

動脈硬化を促進する

動脈硬化は生まれた直後から進行します。

動脈硬化は脳卒中や心筋梗塞などを発症させる原因となります。動脈硬化は高血圧や血管内の過剰なコレステロールが原因で加速しますが、活性酸素によっても影響を受けます。

通常血管が傷つけられ出血が起こると自然に放置していても傷がふさいできます。これは血小板による作用ですが、血液の粘度が高いと出血していないのに血小板が集まりそこに血栓が生じます。

通常内皮細胞から出るプロスタサイクリンという物質が血栓をできにくくするのですが、プロスタサイクリンは不飽和脂肪酸のため活性酸素の影響を受けて力が弱まり血栓をできやすくします。

血栓ができれば脳血栓や脳塞栓症などの脳梗塞、心筋梗塞を発症しやすくなります。

また同時に動脈硬化を加速する高血圧にもなるので、さらに動脈硬化を促進させるという循環になります。

白内障になりやすい

白内障とは目にある水晶体が白濁する病気で、水晶体はカメラのレンズの役割をしていますから視力が低下します。

紫外線により活性酸素が発生しますが、若い間は、活性酸素を分解する酵素の働きによって害を抑えています。しかし年を重ねると酵素がへり抵抗力が弱まり、活性酸素の悪い影響を受けやすくなります。

最後に

ここに挙げた病名は活性酸素だけが原因で起こるものではありませんが、活性酸素による害は大きなものですので、どうやって防ぐあるいは除去できるのかということ探っていかねばなりません。

次回は活性酸素の防ぎ方を見ていきたいと思います。

  • この記事を書いた人

宮野 功次

1986年1月8日生 健康・生活に関する役立つ知識や情報を発信していきます。 鍼灸師・柔道整復師 /コメントいただけたら喜びます。

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