健康

低血圧の人は意外と少なくない!種類と症状など

2019年11月12日

良い子はマネしないでね


低血圧とはいったいどういう状態をいうのか。高血圧が体に悪いから低血圧は逆に体にいいのではないか、と思いきやそういうわけでもありません。代表的な低血圧の種類と症状を書いていきたいと思います。

低血圧はマイナーではない

低血圧を勉強するのにアマゾンで書籍を探しました。

高血圧に関する本はたくさんありますが、低血圧に関する本が非常に少なく低血圧の関心の低さを物語っています。需要があれば、必ずそれに関する本が多数出版されるからです。

あまり期待はしていませんでしたが昔、使っていた教科書を確認すると、当然ですが臨床医学総論でページ半分もありませんでした。(^^;

そこで私は思ったわけです。低血圧の患者数が少ないから書籍や情報が少ないのではないか。

調べてみても低血圧症の患者統計などもなく全国に何人くらいの患者がいるかもわかりません。

こちらか基準値以内の人を無理矢理計算してみました。

厚生労働省平成29年 国民健康・栄養調査報告第24表の3から

低血圧にわけられる人の割合を計算すると(収縮期血圧100㎜Hg未満)
男性は1.4%、女性は6%の人が低血圧の範囲に当てはまります。母数が少ないので何とも言えませんが、意外と多いという印象を受けます。

人口1億人として男140万人、女600万人計740万人の人が低血圧といえます。

更に女性は0.37%人口1億人として37万人のひとが収縮期血圧が90㎜Hg未満になります。90㎜Hg未満となるとおそらく日常生活に支障が出てくることが多くなると思います。

低血圧の情報が少ないということは、病院を受診しても低血圧症という診断が下されず気のせいであるとか類似の症状のうつや自律神経失調症などで片付けられている可能性もあります。また、年齢を重ねれば血圧は自然と上がりますので、重症でない限りは放置というのが現状です。

しかし、症状が出ている限りはつらいですし良くありません。小さいときから症状がでていないのであれば、現在症状が出ている限りは何か原因があるはずで、改善できることはあります。

日本では低血圧は収縮期血圧(上)が100mmhg以下のものをいいます。拡張期血圧(下)の決まりはありません。

3種類の低血圧と症状をみていきます。

本態性低血圧

本態性低血圧とは原因がわからずに低血圧である状態を言います。もともと低血圧な体質というのが本態性低血圧です

低血圧の8割以上がこの本態性低血圧といわれています。

低血圧の人の特徴と症状

・やせた人に多い
・無気力体質
・疲れやすい
・朝起きにくい
・冷え性
・頭痛、めまいがする
・あまり運動しない

症候性低血圧(二次性低血圧)

大出血・脱水・心筋梗塞敗血症急性腎不全薬物中毒などで起きます。

起立性低血圧

朝寝ている状態から起きようとしたら目まいがした、椅子から立ち上がろうとしたらめまいがしたなどを起立性低血圧といいます。

収縮期血圧が20mmhg以上下がる場合起立性低血圧といいます

通常健康な人は急に立ち上がってもさほど血圧に変化はありません。

高血圧の人には関係がないように思ってしまいますが、降圧剤を服用している場合起立性低血圧の症状になることは珍しくありません。

寝ている状態から立った時すぐ直後に起こるものから、数分後に徐々に血圧が下がっていくなど、起立性低血圧でもいろいろな種類があります。

低血圧の全体的な症状

・疲れやすい

    疲れやすくなかなか回復しない、体がだるいなどの倦怠感もあります。

・朝起きにくい

    朝が起きにくいため夜型の生活になりがちです。夜がなかなか寝付けないため朝が起きにくいという循環も影響しています。

・やせている

    食欲があまりなく食欲があってもなかなか太れない。

・冷え性

    体温が低く、肩こり、頭痛、不眠などの症状があらわれることもあります。

あとは性欲減退、インポテンツなどがあります

いつから低血圧なのか

いつから低血圧なのかということも大事になってきます。なぜなら症状の改善が期待できるからです。

例えば今30歳代で低血圧でお悩みの方はいつから低血圧の症状が出ていましたか?おそらく低血圧の方は昔から低血圧だったかと思いますが、数値はさらに低くなっていますか?症状は中学生、高校生の成長期から社会人になりたて20歳ころから今を比べてずっと変わらないですか?

医者から「年を取れば血圧は上がりますから大丈夫ですよ」なんて言われたとしてもつらいものはつらいです。

本態性低血圧だからといって、体質だからと言ってその症状が改善しないということはありません。

最後に

低血圧の人は長生きできるといわれています。それは肥満、高血圧からくる生活習慣病になりにくいといことですが、楽観視はできません。考え方を変えれば血圧が低いことで逆に脳梗塞や心筋梗塞などを起こしやすいということもあります。

また十分な血液が脳へいかないわけですから認知症のリスクもあがります。

明日は症状の改善方法などを見ていきたいと思います。

  • この記事を書いた人

宮野 功次

1986年1月8日生 健康・生活に関する役立つ知識や情報を発信していきます。 鍼灸師・柔道整復師 /コメントいただけたら喜びます。

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