健康

低血圧の症状を改善する

2019年11月13日


低血圧の症状を改善するにはどうしたらよいのか。生活習慣・食生活での症状の改善、薬物に対するの考え方を書いていきます。

生活習慣の改善

低血圧になりやすい生活習慣というものがあります。それを改善するだけで、低血圧が改善する方もいらっしゃいます。

生活に軽い運動を取り入れる

血圧は心臓拍出量と血管抵抗で決まりますが、心臓に戻ってくる血液が少ないと血圧は当然低くなります。

血液が下肢の静脈にたまってしまい、いわゆる「むくみ」という状態になります。特にデスクワークなど、長時間同じ姿勢でいるとむくみやすくなります。

むくみを解消するために、少しの運動をします。激しい運動ではなく、軽いウォーキング程度でいいのです。少し歩く程度です。下腿部の主に腓腹筋ヒラメ筋を刺激し、たまった血液を心臓へ返します。

ウォーキングをすれば心肺機能も強化されるため、一石二鳥です。

ウォーキングは昼やすみランチに行くため、店と会社を往復するだけでも良いです。ウォーキングする時間がなければ、つま先立ちを繰り返してみたりするのもいい方法です。

またむくみにくくするため、膝下まであるタイトな靴下を履くのも良いです。

わざわざ運動しに出掛けたりとかそういったことではなく、ランチに行くついであるいは出勤帰宅時についでに程度にとらえてください。買い物に行くのに自転車を使わず、歩いてみるといったことでも随分と変わってきます。

朝は日光を浴びる

これもわざわざ日向ぼっこをする、という意味ではありません。なかなかそんな時間はないと思います。

上の例でいえば、昼休みに外に出るだけで日光を浴びれるわけです。(これで一石三鳥ですね)
オフィスもブラインドで完全に光が入らないよりは、開ける方がいいでしょう。

あと朝になれば寝ている部屋に日が入るようにするというのも大切です。

人間の体も自然の一部です。日の出とともに活動し日没とともに就寝というのが理想ですが、実際には不可能です。しかし、できるだけ自然に沿うようにするのがいいというのは言うまでもありません。人間の体は日光を浴びると、徐々に活動的になるしくみになっています。

分厚いカーテンをして寝るのではなく、薄めかあるいはしないか。カーテンに関してはプライバシーの問題から外せないという方もいらっしゃると思います。

窓も中が見えないようなガラスに替えるなど、対策はできます。少しお金はかかりますが、是非やっていただきたい事の一つです。

特に低血圧の人は朝起きてカーテンを開けるのではなく、日の出とともに太陽のエネルギーを無意識に体にとり入れ、そして徐々に活動モードになり起床時間を迎える。というのが理想ですので、朝になれば自動的に日が入るような環境がいいです。

カーテンをしないで日が入るようにして寝ると、目覚まし時計がなる前に起きれたりします。毎朝起きづらいという感覚が幾分かましになります。

直接日に当たるということではなく、部屋の中に十分光が入る状態です。

寝る時間を早くする

低血圧の人は朝が苦手です。起きれたとしても、なかなか布団からでられないこともしばしばあります。昼まで「ぼーっと」する状態が続く人もいます。夜になるにかけてだんだんと調子が良くなるため、夜更かしをしてしまい朝更に起きにくくなる循環になります。

どこかでこのサイクルを止めないといけないわけですが、上に記した運動や日光に浴びるなどをやっていると自然と早く眠たくなります。早く寝れば早く起きれますが、そこから起きあがれるかどうかは上の日光を浴びる話になります。日の出から始まる太陽のエネルギーをいただくのが良いです。

朝が気持ちよく始まれば、その気持ちはしばらく持続します。そして、良い気持で午前中を過ごせ、仕事もはかどることでしょう。

食事による症状の改善

低血圧の症状の中に冷えがあります。

塩分は血圧を上げるから、塩分を多めにとるといった指導をしている医師やそういった書籍もあります。しかし塩で血圧が上がる人もいますが、上がらない人もいます。一般的には食塩感受性という言い方をしますが、詳しくは↓の記事をご覧いただけたらと思います。

私も自然塩をとることには大賛成ですので是非とっていただきたいのですが、塩はナトリウムだけのものをとるのでは非常にもったいないです。塩は食が細い人にとっては重要なミネラル源ですので、いい塩をとるようにしましょう。

成分表のミネラルの数字をみると「たったこんなけ?」と思われるかもしれませんが、この少しのミネラル体に必要なのです。ミネラルは3代栄養素と違って、少量で作用します。しかし体に無ければ、支障をもたらすほど重要な物質です。

低血圧の人は体が陰に傾いているので、陽性の食べ物を積極的にとるようにします。

・根菜類

特にニンジンがおすすめです。栄養もさることながら、ニンジンは陽性の食べ物で体を温める作用があります。

低血圧の人は、朝食の代わりにニンジンジュースをおすすめします。デトックス効果も高いためダイエット目的や、体力の弱っている方にもおすすめです。

・生姜紅茶

生姜も体を温める作用があり、石原先生が発案された組み合わせです。
砂糖は白砂糖は使わず黒砂糖を使います。黒砂糖は糖尿病の人でも食べれる砂糖で、血糖値の上昇がゆるやかで糖尿の心配はありません。

・塩
塩は極陽で、低血圧の人は制限する必要はありません。おいしいと感じる具合の塩加減が良いです。

おいしいと感じないものはあなたの体にとって必要のないものです。自分の体に耳を傾け、相談しながら食べ物を選びます。

薬による症状の改善

私は薬ついてはあまり良いとは思いません。なぜなら薬は薬をよぶからです。薬は対症療法であって根治とは無縁です。

薬の副作用で胃腸が悪くなれば、胃腸の薬を飲むのですか?薬の副作用で頭痛や動機息切れがあればまたそれに関する病名をつけられ薬を飲むのですか?そうやって薬をパレットに入れて持ち歩いている人を私は知っています。

「これは何の薬ですか?」と聞いても、多すぎてもはや何を飲んでるのかすらわかっていない。

とはいうものの生活習慣の改善や食事による改善が見られず症状がひどい場合、緊急性を要する場合は一時的に薬を使うこともやむを得ないでしょう。何の薬なのか、副作用は何か、いつまで飲むのかなど主治医の先生からよく話を聞いて処方してもらってください。

最後に

でるだけ最初の2つ生活習慣と食事で症状の改善を目指したいところです。

低血圧の方は感受性が強い人が多く、頑張り屋で優しい、人の気遣いができる人が多いように思います。そういう人はストレスをまともに受けてしまうことも多いと思います。リラックスできるときは音楽など聴いたり好きなことをしてリラックスし、何事もあまり無理しないでやっていきましょう。

  • この記事を書いた人

宮野 功次

1986年1月8日生 健康・生活に関する役立つ知識や情報を発信していきます。 鍼灸師・柔道整復師 /コメントいただけたら喜びます。

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