考え方

第一印象に磨きをかける人の意外な正体とは?

2020年3月17日


第一印象を良くするため、ビジネスマンは必死であの手この手を用いて自分を磨きます。身なりから、所作に至るまで、いろいろなセミナーがあり、それをまじめに実践します。

なぜここまで第一印象にこだわるかというと、第一印象がその人を印象付けるうえで高い割合を占めているからです。

第一印象に磨きをかける人の正体は詐欺師です。もちろん全員がそうではなく、一番ひどくなるとという意味です。第一印象を磨くという事は人に不快な思いをさせないというマナー的な意識もあるため、全てが悪いとは言えません。ただ実力のある人には通用しにくく、また小手先の技であるため良くない印象を受けてしまうものです。同じ時間を注ぐのであれば違うことに使うべきだと感じます。

少し詳しく見ていきます。

人は購入時に販売員の人となりを見ている

営業の人からものを買う時、見るのは商品ではなく人です。私はそうしていますし、商品よりも販売している人を見るという人は多いのではないでしょうか。その人が信用できるかどうかを見ています。人は嫌いな相手に一円もお金を渡したいとは思いません。

ある商品を薦めてきたときに、その商品を「ああだこうだ」といちゃもんをつけるのは販売員を信用できないからです。普通の人であれば、販売員の態度が悪いとか、嫌いだという事を面と向かって言いにくいので商品が良くないという事を言います。

良い商品であれば売れると錯覚している人もいますが、それはある程度の質に達していれば同じです。結局は「○○さんがいうなら買ってみようかしら」となり買っていただけるものなのです。

それは正に信用がお金に変わった瞬間であり、買っていただけた時には感激するのです。そこで初めて商品の質が問われます。「いやー、○○さんから言われて買ってみたけど、あんまりよくなかったわ」となるとリピートしてもらえなくなり、そこで終わります。しかし商品が良ければそのあとも買っていただける可能性があります。

あくまでも商品の質というのはお客様が再度購入していただけるかどうかの時に問題になる話で、良い商品だから売れるという事は言えません。

第一印象に磨きをかける

商品の質よりもまずは良い印象を持ってもらわないと買っていただけないという事が分かっているから、第一印象に磨きをかけるわけです。

第一印象に磨きをかけるという事は偽りの自分を出すという事になります。商品を売る側がそういった小細工をするわけですが、こちらが購入者である場合、だまされることになります。

通常は時間とともにメッキが剥がれてゆき、次第に本性があらわになります。最初出会った時がマックスで後は評価が下がるだけです。

例えば詐欺師には良い人が多いです。もちろん本当は悪人であり、良い人の仮面をかぶっているわけです。良い人と思わすことができるから騙せるわけです。それと同じように第一印象を良くすることはそういう事なのです。

詐欺師
うまく人をだまして金品をだまし取る者。かたり。いかさま師。ペテン師。
抜粋:大辞林 第三版

第一印象は長い期間頭に残ってしまいます。それを逆手にとって第一印象でいい印象を与えることができれば騙せるわけです。ですから最初はいい人だったけど次第に「ん?」という事があれば立ち止まって縁を切るべきなのです。

そしてできるだけそれを早く気づけるように訓練します。

騙されないようにするには

騙されないようにするには感覚と知識が大切になります

感覚を鍛える

どうやって感覚を鍛えるかですが、そもそも鍛えるといっても感覚は既に人間に備わっているものです。日々の暮らしの中でそれを失っている、あるいは鈍らせているだけです。

目に見えるもののみを信じていると鈍りやすくなります。最近はことあるごとに科学的根拠だのエビデンスがどうだのと言った話がでます。科学的根拠は作ることができ操作できます。また科学的根拠を出すうえで先ずは感覚が先行していることを忘れてはいけません。

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最初はいい人だったのにあんなひどい人だなんて、というのはまんまと騙されているのです。最初は騙されたとしても、どこかでその片鱗が現れていたはずです。そこで止めていればひどいことになることはありません。感覚が鋭くなっていれば、最初から騙されることはありません。

人を騙すことを考える人が見せる笑顔はある意味素晴らしいです。鏡を見て相当練習しているのでしょう。しかし、ふとした瞬間の表情が極めて不気味です。これは詐欺師にもどうしようもありません。人は気が抜けたときに本性が出るものです。

知識を頭に入れる

感覚的なことも大事ですが知識として持っていることも大切です。

例えばオレオレ詐欺の様な詐欺は最初からそのような詐欺があると知っていれば引っかからないものです。銀行に行って振り込ませるとか、銀行になりすまし、あるいは警察官になりすまし、人を信用させてキャッシュカードの暗証番号を盗み取ったり、そういったっことは知識として知っていれば騙されることはありません。

知識が乏しいお年寄りや普段人と接することのない人が騙されてしまいます。特に一人暮らしのお年寄りは普段から寂しい思いをしている人が多いです。そこに詐欺師はつけ込んでくるのです

まだ安い商品を買ってもらう程度であれば、お年寄りは寂しさから解放され、販売員は売り上げが上がりお互いメリットがあるかもわかりませんが、高額商品をすすめたり、キャッシュカードを盗むといった事は詐欺以外の何ものでもありません。

まとめ

第一印象は、その人を印象付けるものとして長期間頭に残ります。訪問販売など物を売る際に第一印象に気を使います。

人をよく観察する人には通用しないことが多いです。むしろ「ああ、またこのタイプか」という印象しか与えないため逆効果となります。

詐欺師はいい人そうに見えるから人を騙すことができます。それは第一印象ばかりを気遣う人達と酷似しています。ですので第一印象ばかりに磨きをかける人は詐欺師だということが言えます。

  • この記事を書いた人

宮野 功次

1986年1月8日生 健康・生活に関する役立つ知識や情報を発信していきます。 鍼灸師・柔道整復師 /コメントいただけたら喜びます。

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