考え方

無料のものは存在しない。ただより高い物はない

2020年3月24日

無料というものに、つい反応してしまうという人は多いのではないでしょうか。「無料だったら試すか。」「無料だったらいいか。」そんな気持ちで無料のものをいただいたり、試供品として試したりします。

無料というとどこかお得感がするものです。しかし世の中には無料ほど怖いものはなかったり、無料ほど高くつくものがなかったりします。ですので結局無料というものは存在しないのではないか、という事を感じました。今回は「無料のものは存在しない」というテーマで考えてみました。

人の気持ちには無料という概念はない

人は何かをしてもらったら同じことをしてあげたい、恩を受けたら何かで返したいと思うものです。当然中には、恩をあだで返したり、何かを得たときにそれが当たり前のものとして受け取る人もいます。常にどの分野でも例外は存在します。

恩を受けたら返したいと思うことは普遍的なものであり。これを返報性の法則とも言ったりします。時には人にお返しがしたいという気持ちを、悪徳セールなどの悪い事に利用されたりしますが、悪い事であっても成り立つというのは、本当に法則であるということがいえます。

人間の性格などの性質は生まれ持ったものが大きな割合を占めます。そして能力というのはその人にとって必要だから備わっています。最初から備わっているという事は、自然がそうさせているのです。自然に発生するものは人間は従わなければいけません。なぜなら人間も自然の一部だからです。自然に逆らえば報いを受けるのは人間です。

ボランティアは受ける側が貧しくなる

通常お店に行けば有形無形のサービスを提供され、そのサービスに対する対価を支払います。これで貸し借りは0でチャラになります。ところが試供品など、無料のサービスには対価を支払いません。

返報性の法則は人に対しての法則ですが、自然にも及ぶ法則と仮定すると、もらえばもらうだけ貧しくなります。ボランティアを例に挙げてみます。

施される側は返さなければいけない

私はボランティアというのは、あまり良いように思っていません。ボランティアというのは、結局は施す側のためにあるものなのにもかかわらず、それを分かっていな人が多いと見受けます。受け取る側は受けたものと同等のものを返さなければ、必ず貧しくなります。本当に無料というものは怖いのです。貰ったなら返さなければいけません。返せないのであれば貰ってはいけません。もっと返せなくなり、負の連鎖が続くことになります。

そういった目で見てみると、色々頷けることがあるかと思います。

ボランティアを募集していて実際にそこでボランティア活動をしていれば、例えその人たちに何かを返さなくても、受けた側は時と場所と人を変えて必ず何かを奪われる事になります。

施す側は注意が必要

こちらが施す側になっても同じことです。私たちが行うことに無料のものは存在しません。何かを見返りなしに行ったとしても結局は何かを受け取ることになります。それを分かって人に施す達人もいます。その人は周りから見ればいい人という風に思われますが、計算しててやっているのであれば、怖い限りです。

例え施した相手から何も受け取らなくても、めぐり巡って、違う誰かから何かを受け取ることになります。

怖いところはそこなのです。もし相手を落としいれたければ、施して何も受け取らないようにすれば、相手は貧しくなっていきます。逆に、こちらは相手から何かを受け取らなくても、違う誰かから受け取ることになるので損はしません。もし施す相手が自分の大切な相手であれば、必ずその人から受け取るようにしますでなければ大切な人が貧しくなるからです

そして人生の面白いところはすぐに結果が出ないことです。結果は必ず時間差であらわれます。何年何十年先かもしれません。もし、すぐに結果が出れば世の中は善人だらけになってしまいます。世の中が善人しかいなければ、善人という概念すらなく、善人が世の中からいなくなります。悪人がいるから善人がいるのです。世の中にとってどちらがいいのかというのは悪人がいる方が良いといえます。そしてバランスが大切という事も言えます。

世の中は巡っている

返報性の法則は、心理学を勉強したことのある人であれば、良く聞く言葉です。悪徳セールスがこの法則を使っていることもあるため知っていて損はありません。

私がこの返報性の法則が、その場の当事者だけではなく、自然をも巻き込むものだと知ったのは、このブログをやる前です。少なくとも私の読んだ本にはそんなことは書いていないので、気づいたときには衝撃を受けました。心理学で語られる返報性の法則を遥かに超越するものです。

簡単に言うと、世の中はくるくる回っているのです。一周回って「お天道様は見ていますよ」という言葉にたどり着きます。これは、目に見えないものをみようとした結果、結局そこに行きついたという感じではないでしょうか。

人はついつい目の前の事しか見ません。そしてみようとしません。今目の前に起こっていることは何が原因なのかを探る時、この無料のものは存在しないことをわかっておくと非常に便利です。

まとめ

無料のサービスを受けたらそれと同等のものを返さなければ、人・場所・時間を変えて今度は誰かに合法的に奪われることになります。逆に施す側は、その人から受け取ることがなくてもめぐり巡って、誰かから何かを受け取ることになります。

受け取る側は返さなければ貧しくなります。貧しくなるからまた施しを受けなければいけなくなる負の連鎖が始まります。大切な人に施すときは、例え飴玉一つなど僅かでもいい、何かを受け取って上げましょう。

一般的に行われるボランティアは諸悪の根源になっていることが多い。

本日で139ページ目を刻むこのブログですが、今までで一番怖い記事となりました。

  • この記事を書いた人

宮野 功次

1986年1月8日生 健康・生活に関する役立つ知識や情報を発信していきます。 鍼灸師・柔道整復師 /コメントいただけたら喜びます。

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