誰もが嫌いなことはしたくありません。「出来ない」のではなく、「したくない」という気持ちです。これは人間の本能的なものであり、どうすることもできません。逆に好きなものであれば自分からすすんでします。楽しい物や面白いものは自分にとって好きなものです。
嫌いなことをするデメリットは数多くあります。出来る事ならやらない方がいいでしょう。しかしこのことを考えているうちに、嫌なことをする強いメリットを発見しました。
そのメリットは、自分のするべきことが見つかった時、手放さない握力が身につくことにあります。自分にとって楽しいことができるという事は本当にありがたい事なのですが、嫌いなことをしたことがない人は、それが当たり前になっていて有難味が薄いです。それは何かを成し遂げるうえでも影響してくることになるので、重要になります。
少し詳しく見ていきます。
目次
好き嫌いは人間の本能
冒頭でも書いたように好き嫌いは人間の本能です。嫌いなことや人というのは誰しもあります。それを無理矢理好きになるというのは自然の摂理に反する行為です。人間は自然の一部であるため、その影響は自分が受けることになります。良いことが起こるわけもなく、ただ報いを受けるのみとなります。
嫌いなものを無理矢理好きになるという事ではなく、嫌いなものを嫌いなものとして相手する意味があるのかどうかです。
嫌いな事でも子供の間は、成長の糧となるため、好き嫌い問わず積極的に取り組むべきです。しかしある程度経験したなら、あとは好きな事だけにシフトチェンジしていきます。いつまでも嫌いなことをしていると、不幸のままで終わってしまいます。
その理由は、年を重ねた人生の先輩方を見ていれば分かります。嫌いなことで埋め尽くされている人生を歩んでいる人は、顔が卑屈になっており、それゆえ人も寄りがたい雰囲気が漂っていています。人が寄ってこないという事はお金もよってこないため、苦労の絶えない人生がこの先も待っていることは想像に難くありません。
一方で好きなことで人生を埋め尽くしている人の顔は明るく、雰囲気も人を寄せつけるものがあります。当然お金もよってくるため、裕福で好きな人達に囲まれた生活を送っています。しかしそんな人達でも小さい頃は嫌な事をやっていたりするものです。そのころの経験が生き現在をつくっています。
子供の頃を思い出してみます。
好きなことをする
自分にとって好きなものであればすすんでします。子供の頃でいえば、ゲームや遊びなど、好きなことは親が黙っていてもやります。中学、高校になると部活が好きで没頭し、一日がそれで終わるという経験をした人もいると思います。
好きな事であれば、時間を忘れ楽しいひと時を過ごし、飽きることはありません。
私が小学生の頃は授業が始まるチャイムが鳴っても外で遊び続けたために、こっ酷く叱られその後一日中立たされ続けたという様なことが何回かありましたが、それくらい好きな事というのはやめられないものです。
嫌なことをする
勉強が嫌いな子供であれば、学校は苦痛の何ものでもありません。好きな事とは反対に、言われても嫌なものは嫌なのです。ひどくなると体が拒否反応を示し、蕁麻疹が出たりする子供もいます。嫌いなものを好きになれという事は出来ないことです。
子供の頃は場合によっては嫌なものでもやる必要があります。なぜなら、何が向いているかわからないからです。嫌いなものでも得意なことがあったりすると、そこから好きなるということはあり得るからです。また嫌いなもので得意なことを把握しておくことは、その後の人生で必要になってくる時が来るものです。
可能性を広げる意味でもとりあえずやってみるという事が大切です。勉強や習い事、遊びスポーツ何でもやってみる必要があります。そこで自分に何が向いているのか、何が嫌いなのかをはっきりさせます。
社会に出てからの好き嫌い
嫌いな事への挑戦は、社会に出て30歳前まで続く人もいます。
何が自分に向いている仕事なのかはやってみなければわかりません。大抵やってみなくても今までの経験から分かることもあります。子供の頃からいろいろやってきたから、その経験が生きているのです。
間もなく新年度が始まります。高校をでて社会に出る人もいれば大学を経て社会に出る人もいます。自分の理想に向かって邁進していく事ともいますが、理想と現実のギャップを埋める作業の連続で、自分の想像していたものと違うことが多々起こります。そこで嫌になることもありますが、20代前半でしか経験できないことがそこにはあり、しばらくやってみるという事が必要です。そこでの経験が必ず役に立つ時が来るからです。無駄なことだと思っていてもそれが無駄でなくなる時がくるからです。
若いころに少し嫌でも挑戦してみる理由は、本当に楽しいことに出合った時それを離さないからです。握力を増すために嫌なことはどれくらい嫌なものかを経験する必要があります。
嫌いなことをするのは、大人になって嫌いなことをしなくて済むように子供のうちに経験を積むのです。大人になってからでは遅く、卑屈なしわが刻まれるめ良くありません。そのしわは死ぬまで消えることなく自分の心の状況として常に自分の顔に現れるものです。自分の顔を見るのは自分ではありません。
まとめ
嫌いなことをすることは良くありませんが、子供の時は嫌な事にも挑戦し自分を把握することが必要です。
20代前半までに味わった嫌なことは、のちに訪れる「これ」というものを逃さない強い握力となります。
自分にとって楽しいことができることは当たり前ではないという事が分かってるからこそ大切にできるのです。
ですので、嫌いな事も挑戦してみるメリットはあります。