考え方

執着を取り除く方法とは?大切なものを見極める力がつく

2020年2月25日


執着という言葉は良くないイメージがあります。私たちは執着があるがゆえに目に見えない何かを失っているものです。今回は執着というテーマで考えてみました。

執着を取り除く方法は確かな目的や目標を持ち邁進することです。

少し詳しく見ていきます。

執着とはどういうものか

物事に執着することは良くないという風に思われています。

執着
ある物事に強く心がひかれること。心がとらわれて、思いきれないこと。
引用:大辞林 第三版

物事は偏ると良くありません。食事でいえば、食べることは生命の維持に必要なことですが、食べ過ぎると逆に病気になります。運動は健康に良いですが、激しい運動はむしろ健康に良くありません。この様に強い弱いなど、どちらかに偏ると良くないというのが世の常です。

執着に関しても何かに惹かれるということは特に悪い事ではありませんが、強く惹かれると心が囚われてしまい、柔軟な考え方が出来なくなります。その結果様々な良くないことが起こります。

物に対しての執着

物に対しての執着でいえば、捨てれられないことです。必要のない物をいつまでもとってあるという人もいると思います。それは大切な思い出がつまっているとか、今後使うかもしれないという「もしかしたら」という気持ちがあるためです。

大切な思い出の物

形見の品など大切な思い出の場合、それをみて元気が出るようなものであれば1つくらい残しておくというのは良い事だと思いますなぜなら、それをみて前向きになり生きる力になるのであれば建設的でポジティブだからです。しかしそれを大量にもっている場合、過去に囚われすぎているという事が言えます。人は現在を生きています。確かに過去が現在を作っているので大切なものではありますが、過去にこだわることはいつまでも前に進めず建設的ではありません。執着を取り除き、捨ててしまう必要があります。

もちろん、前向きになれないものであれば、思い出の品であっても捨ててしまうことが必要です。

今後使うかもしれない物

もしかしたら今後使うかもしれないとか、少し高かったから勿体ないなどと思って、その物に執着することがあります。1年以内に使わないものは全て捨てる、そして迷ったら捨てる、迷ったら買わない。という事が大切です。

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もしかしたら必要になる時が来るかも、という妄想はやめて捨てることです。その物に執着することによって良いことは何一つありません。物を使う立場にいる人間が物に使われることになります。執着を取り除かなければいけない理由は、執着すると本当に大切なものが何か見えなくなってくるからです

少し高かったからとか、勿体ないからと言って物に執着することは良くないことです。
まず使わない物を買うという事が良くない事、そしてもう一つは、使ってもないものをいつまでも自分の周りに置いていることがよくありません。なぜなら本当に大切なものが分からなくなるからです。

人に対しての執着

人に対しての執着は、簡単に言えばストーカーではないでしょうか。ストーカーは好意を寄せている人に振り向いてほしいがために執拗に粘着する行為です。その行為自体が嫌われるものだということがわからないという非常にかわいそうなことです。命にかかわる事件にも発展することもあり、執着とは非常に恐ろしいものであるということがいえます。

好意であれ敵意であれ、その人に関わるという事は関心がある証拠で、それは好きだという事になります。嫌いであれば関心はなく、関わらないようにするというのが人間の本能だからです。

ですので「あいつは許せない!」などといって強制的に関わろうとする行為は、言っている事とやっていることが正反対となり、矛盾することになります。言行一致という言葉があります。言葉に出したことと行為とが同じであることを意味します。言行一致を繰り返すことで、徐々に成長していけるものです。

言うこととやっていることが矛盾している状態を繰り返せば、その人の人生は矛盾で満ちた人生となり、幸せを感じることは少ないでしょう。選択できる人生を歩んでいながら、不幸の道を選択するというのは何ともかわいそうな話であります。

目的や目標に邁進する

執着を取り除く方法は確かな目的や目標を掲げてそこに邁進することです。

ある目的があったとします。その目的に到達するために細かな目標を設定し、そこに向けて邁進します。しかし途中で、思いがけない良いことがあり、その栄光にしがみつき目的を忘れてしまうことがあります。その栄光から抜け出せない状態は執着であると言えます。人間は快楽というものに弱いです。いい思いをするとそこから抜け出せなくなります。

しかし目的への思いが強ければ簡単に捨て去ることができます。途中で逸脱するような目的であれば、その程度だったということです。ですので、本当の自分の目的にすすむことが大切です。

続けることが良いとは限らない

例えばイチローさんはメジャーにいってすぐに打撃フォームを変えました。今までの振り子打法ではメジャーの変則的な投球には対応できないとわかっていたからです。振り子打法はイチローさんの代名詞でした。数々の記録を打ち立て日本で7年連続首位打者を獲得しました。それをいとも簡単に変えたのです。普通であれば、過去成功してきたものを変えず、一シーズン位今までやり方でいくのではないでしょうか。

自分の目的のためであれば過去の栄光に囚われず、今まで築いてきたものでさえ簡単に捨て去り、新しいものを取り入れる。それは確かな目標があったことと、的確に自分の状況を把握していたからです。

今までの成功に執着せず、その時々で対応できたことが、1年目から大記録を作ることと何ら関係がなかったとは思えません。もし、振り子打法に強いこだわりがあり、日本と同じ感じでプレイすればいい成績は残せなかったことは間違いありません。それはイチローさんは日米野球などを通して事前にわかっていたからで、自分の状況を把握する能力に長けていた証です。

私のブログは1日1記事という事を目標にして更新しています。時間との戦いなので、時間がないときは遡ってアップしたりしていますが、1日1記事のペースを守りたいと思っています。それは自分の目的に近づくための最善の方法だと思っているからです。

しかしそれ自体は目的ではありません。1日1記事上げることが良い事ではなくなった瞬間にやめるつもりです。あくまでも目的を達成するための手段であり、そこに価値はありません。目指すものは一体何なのか、それを忘れずに生きていくことが大切であると感じます。

まとめ

執着は自分にとって大切なものを分からなくさせる力があります。そして時には人を悪い方に変える恐ろしい力を持っています。

執着を取り除く方法は、確かな目的、目標を持つことです。常に自分の目的・目標となるものと照らし合わせ、自分の状況を把握することが必要です。

執着は全て自分の中で生まれるものですので、コントロールして取り除くことができます。

  • この記事を書いた人

宮野 功次

1986年1月8日生 健康・生活に関する役立つ知識や情報を発信していきます。 鍼灸師・柔道整復師 /コメントいただけたら喜びます。

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