世の中にはいろいろな人がいます。顔や性格、体格などみんなそれぞれ違います。自分にとって付き合いやすい人もいれば、付き合いにくい人もいることでしょう。そんな中相手の価値を下げて自分の価値を上げようとする人たちがいます。
目次
相手の価値を下げようとする
相手の価値を下げようとすることは具体的にどういうことかというと、その人の悪口を言うことです。
相手のポジションが下がれば相対的に自分のポジションが上がります。それは小さな集団では有効ですが、競う相手が多くなると効果がありません。効果がないどころか逆効果にすらなります。
小さな集団でいえば学校や会社の中、町内会などごくごく限られた人数の中であれば、相手の価値を下げて、自分の価値を上げることができるでしょう。
しかし、競う相手が多くなると相手の価値を下げることはできても、自分の価値は上がらないため意味がありません。むしろ悪く言うことのリスクの方が大きいのではないでしょうか。
友達と呼ばれる人たちは、集まれば悪口大会などが開催されることもよくあります。そうなれば要注意です。言われる方は言葉を受け取らなければいいですが、言う方は必ず自分の発した毒にやられます。それは長期的に見て様々なチャンスを逃すことになります。言われることはあっても言う方にだけは回らないようにしたいところです。それはマイナスを作らないことで、後々自分にとって得になるからです。
-
友達は必要ない!無理に作る必要のない3つの理由
皆さんは友達と呼べる人はいますか?「いる」という人もいれば「いない」という人もいるかと思います。まず、そもそも友達っていったいどういう人のことを言うのかを見ていきます。 検索でこの記事にたどり着いた人 ...
人を売る
自分の価値を上げようとする行為は、相手の価値を下げることだけではありません。人を売ることで自分の価値を上げることもできます。
自分よりも明らかに社会的地位があると相手が認識している場合、その人の名前を出して自分の価値を上げるのです。
例えば、会社の中であるテーマについて話をしていたとします。自分の考えを言った後に、この考えは社長も絶賛していたよ。などと付け加えると、自分の価値をあげることになります。
有名人と一緒に写真を撮って、それを周りに自慢するのも同じようなことです。その人は実質何も変わっていないけれど上の人をもってきて、自分の価値を上げようとする行為です。
これらの人たちとのかかわり方
こういう人たちとは出来るだけかかわらない方がいいです。なぜなら人の悪口をその人がいないところで言っているなら、間違いなく自分がそこにいなければ自分の悪口を言っているからです。組織にこういう人がいたら目標へ到達する時間は引き延ばされます。常に足を引っ張るような存在です。
そして、2番目の「人を売る」ところで挙げた人達ともかかわらないようにしたいところです。
頻繁に自分よりすごい人を持ち出して自分の価値を上げようとする人は、自分の価値を上げようとすることにこだわっている人です。それは本人も意識していないことでしょう。無意識にこういうことをしてしまっているのです。
人間のもともと持っている認められたいという気持ちからこういう行為に及ぶと推測されます。とにかく周りからの評価が気になって仕方がない性分の人であることは間違いありません。
無意識のうちに自分の価値を上げようとしている人は、そういう言動が麻痺しているため平気で人の悪口を言います。他人が下がれば自分が上がると本能的に悟っているからです。
とはいえ、なかなか避けることも出来ないのも事実です。例えば同じ仕事場であれば、その仕事をどちらかが辞めない限りその人を避けようがありません。もしその状況であれば、ゲームのように楽しむしかありません。業務以外に関する言葉は聞かないようにします。もし誰かの悪口を言い始めたら、適当に聞き流すか、トイレに行くふりなどしてその場から一時避難します。
その人より出世してその人が居づらくなる環境を作れれば良いのですが、そういうことが出来ないことが多々あります。あまりにも辛い場合は転職するのがいいと思います。人を陥れて自分の価値を高めようとする人がいるということは、その人にとって居心地が良いからです。そういう会社は結構な確率で業績が良くなかったりします。そしてそれをまた人のせいにしたり悪口を言ったりする負のループが繰り広げられます。
いつの時代も売り手市場です。大企業など学歴や経歴を重んじる会社は別ですが、日本のほとんどの会社が中小零細企業でどこも人手不足なのです。悪口を言う人の空気を吸いたくないと真剣に考える人は前向きな人なので、そういう人はどこへ行っても大切にされることでしょう。
最後に
結局、他人を陥れて自分の価値が上がったように見えても所詮見えているだけで、価値は上がっていません。
むしろ逆に、人を見る目がある人にとっては価値が下がって見えるものです。
他人の価値を下げることに使うエネルギーがあるならば、自分の価値を高める方に時間とエネルギーを使うほうがよっぽど効率的で楽しいものです。