何かを迷っているとき、大抵は既に自分で答えを持っていることが多いです。今回は「迷った時の解決方法」というテーマで考えてみました。
結論は迷った時というのは既に自分の答えは決まっています。例えば誰かに質問をしてしっくりくればそれが答えだし、違和感があれば違います。物事的に正しいか間違っているかではなく自分がどう感じるかという事です。自分の気持ちが分かっていれば、どうすればいいのかも変わってるため、意外と役に立つ判断材料になります。
最近流行っている、コロナに関する例も挙げながら、少し詳しく見ていきます。
目次
様々な疑問が湧いてくる
生きていれば様々な疑問が浮かんできます。本を読んだり、人に聞いてみたり、またはインターネットで検索して、その答えを見つけてきます。
最近は動画の時代になり、なんでも動画で見れる時代になりました。専門の学校に行くことなく動画の中で授業をやってくれるので、非常に便利です。テキストベースで勉強したい人は無料のサイトを立ち上げているところもあるので、インターネットに繋がっていれば無料で勉強することもできます。
2種類の疑問が存在する
何かわからないことがあって、人に質問したり、ネットなどで調べ物をする時というのは一体どういう疑問だったのか思い返してみました。普段思う疑問や分からないことというのは2種類あります。
まず一つ目は、あることに対する知識がなくて、それを知りたいと思い答えを探すことです。これは知識を探していることになります。こちらは自分の中に答えは持っていません。
もう一つはAかBかあるいはまたCか選択肢が複数ある場合、どれを選ぶべきか迷っているときに、その答えを探すことです。迷っている場合は既に自分の答えを持っています。
2つとも全く違うものですが、同じように存在しているため、人々は分からなくなっています。聞かれた方もその答えを導き出そうとするため、聞く人も聞かれる人もわからなくなっています。
例えば学校であれば知識を教える場合、前者になります。分からないところがあれば先生に聞き疑問を解消して学習していきます。当然この場合知識を教えてもらわなければ、先に進むことは出来ないので、自分で答えを持っているという事はありません。
しかし学校生活でも後者の場合も存在します。代表的なものでいえば、進路の相談です。同じ学力でもAという大学に行くのかBという大学に行くのか、それとも大学には行かず働くのかなどです。その時も先生に疑問を投げかけたり、親と相談したりするのです。どちらがいいのかと選ぶときというのは既に自分で答えを持っています。
人に聞く
この様に人に知識以外のものを聞くときというのは全て自分で既に答えを持っています。ではなぜ答えが分かっているの人に聞くかという事です。それは、後押しをしてほしいからです。
例えば、離婚しようと思っている人がいたとします。その人はもう既に答えが決まっているわけです。この人の相談相手は離婚して今幸せそうな人に相談しに行きます。決して離婚して後悔していたり、離婚するか迷って不幸そうな人に相談したりはしません。なぜなら、自分は離婚することが決まっていてその後押しをしてほしいからです。相談する内容はもちろん、離婚して正解だったかどうかです。自分が答えを持っているのにもかかわらず質問するのです。
当然、相談を受けた離婚して幸せそうな人は、離婚することを肯定します。否定すると自分を否定することになるからです。それを分かって無意識に相談相手を選んでいます。
会社でも同じようなことがあります。勤め先の会社の社長が、あなたに「AとBどっちがいいと思う?」と聞いてきたとします。社長は既に答えが決まっています。この時に答えるべきことは社長が考えていることに同意することです。社長はただ後押しや賛同が欲しいだけであって意見を求めているわけではありません。上の例で挙げた離婚が決まっている人と同じです。
それを勘違いすると、相談しに来る人を傷つけることになります。もし離婚が決まっている人からの相談に離婚はやめといたほうがいいという答えをしたら、その二人の間柄によりますが、音信不通になるでしょう。会社の社長の例でいえば、答えを間違うと二度と声はかからないでしょう。どういう社長かにもよりますが、日本のほとんどが中小零細企業でワンマン社長です。自分で会社を興し、自分がいいと思うことを貫き会社を運営させてきました。その人が人の意見を聞くなどということはよっぽどのことです。常にどの答えを求められているのかを察知して答える必要があります。
そこでこういうことを言う人が現れます。「その人のためを思って。」「自分は絶対そっちの方がいいと思うから。」
人はそれぞれ違います。顔や体格、性格、全てが違っています。当然クリアするべき問題もそれぞれ違います。
もし自分の意見を貫きたいのであれば、会社に勤めている人は独立するか、出世するしかありません。
コロナウイルスの例
最近はコロナウイルスが世間を騒がせています。命にかかわるという事で、子供がいる家庭は心配なことです。学校も休校になるなど、人との接触を避けるように注意されています。
今は季節の変わり目という事もあり、風邪が流行りだす頃です。熱が出て風邪のような症状で、コロナに感染したのではないかと心配な親御さんが、子供を連れて病院にいきます。
ある病院では風邪と診断され、親はセカンドオピニオンとして次の病院でも診察をしてもらいます。そこでも風邪と診断されます。まぁここまでは分かる話です。しかし、その親は「おかしい」と言い3件目4件目の病院を訪れたそうです。
私もこれは聞いた話ですので、ネタだろうと思っているのですが、人間の心理からしてもあり得ない話ではありません。この親は既に答えを持っています。それは子供がコロナに感染しているはずだということです。何が何でもコロナという診断をしてもらいたいがために病院を何件も訪れるのです。
私にしてみれば「おかしい」のはこの親ですが、親にとっては必死です。なにがなんでも子供をコロナ感染者にさせたいのでしょう。感染の危険のある、人が多いところに連れまわし、コロナの診断が下りるまであきらめることはありません。
このことからもわかるように、人に聞く前から既に答えがわかっているのです。それが正しいとか正しくないという話ではなく、自分なりの答えを持っているという事です。
親自身が、子供に感染者だという診断をくだしてほしいと思っていることに気づくことができれば、考え方もかわることでしょう。
インターネットで検索する
インターネット等で検索する時ほとんどの人がGoogleを使うといいます。「ググる」と言う言葉がある位Googleで検索すれば何でも見つかります。
今では質の高い記事が上位に来るようになっていて、記事を作る人はより高い質の記事を書こうと努力します。そのため検索する人にとっては有益な情報が転がっていることになります。
私のブログも検索エンジンを意識して書く事をたまにやっています。ブログをはじめた当初は自分の好きなことや自分の思うことをそのまま書くスタイルでやっていこうと思っていました。しかし、ある程度慣れてくると、やはり誰かに見てもらいたいという気持ちにもなり、そのためには検索で上位に入らないといけません。検索エンジンを意識するときは、タイトルから考えて書くこともしています。
自分が検索して何か知りたいと思う時も、やはり既に答えは自分の中に持っているものです。そして自分にとって都合のいいところを読みます。それでいいのです。結局答えは決まっていて、それを後押しできるものであれば何でもいいのです。
本で調べる
本はどちらかというと知識ですので、事前に答えが決まっているという事はありませんが、それでもやはり答えが決まっていることがあります。
それはインターネットで検索したときと同じように、自分の都合のいいところだけを読むというものです。自分の都合のいいところだけが頭に残るようになっています。それは自分の求めている答えがすでにあったことを意味します。
本は題名しか見る事が出来ず、詳しい中身まで購入する前に検索することは出来ません。せいぜい目次くらいまででしょう。ネットであれば検索してピンポイントで探ることができますので、本はネットで調べるときよりも答えが分からない状態になっています。だから私は本を読んでいます。
本の長所は、どこからいいものが吸収されるのかが分からないところにあります。自分の思っているところと違うところから良いことが学べることはよくあります。
こういう人には気を付ける
こうしてはダメだ!ああしてはダメだ!と言う人に耳を傾けることには注意が必要です。その人はそれがいいと思って言ってくれていても自分にとっては間違っている可能性があるからです。
例えどれだけすごい社会的に成功を収めた人が言う言葉であっても、それは自分に合わないかもしれません。成功者にもいろいろな成功者がいるため、自分に合う人の意見のみを聞けばいいのです。あの人が言ってたから間違いないんだ、なんて事はありません。
「それは違う。」「それは正解。」と言うのは何をもっていっているのか分かりません。例えば法律違反をすれば罰則があったり、ひどければ捕まることもあります。みんな法律を起こさない範囲で楽しく生きているわけです。その中で自由を奪うような言動をする人というのにはやはり注意が必要です。
出来るだけ関わらないようにします。強要する強制する性質がある人だからです。強制強要する人と関わると、時間を奪われます。時間を奪われるという事は命を奪われることと同じです。そこを罰する法律はないため自分で自分を守るしかありません。
まとめ
何かで迷っている時、その答えは既に決まっていることが多いです。人に相談したり、答えを探そうとする場合、何を求めているのかに目を向けます。
迷った挙句、自分の答えに気づかず違う行動をとれば、また一からやり直すことになります。
また相談される時があれば、相手はその答えを持っていることが多いです。決して自分の意見を言うことに集中するのではなく、その人の持っている答えを気付かせてあげましょう。