考え方

人が群れを成すメリット・デメリット

2019年12月19日


一人になるのが寂しくて、常に群れ(集団)の中にいることが好きな人がいる一方で、孤独が好きな人もいます。なぜ群れを成すのか、また群れを成すメリット・デメリットについて考えてみました。

人はなぜ群れたがるのか

人はなぜ群れを成すかというと、それは自分を守るためです。

例えば、草食動物は群れを成して行動します。アフリカの草原をイメージしてみてください。シマウマなどの草食動物は群れを成して行動します。それは群れになることで、簡単に肉食動物のえさにならないように身を守っています。

一方肉食動物は単独で動くことが多いです。そして群れから外れたり、群れの外縁部を形成しているシマウマを狙います。

シマウマとしては群れの中心にいれば、まず死ぬことはありません。

すずめなどの小さな鳥もそうです。小さな鳥の群れは2,3匹が飛び立つと、一斉にすべての鳥が飛び立ちます。群れの形成を解除することはありません。先に飛び立った鳥が外敵を察知したと判断したためです。判断というより本能的なものでプログラムされています。

人間も動物です。本能的に群れを成すことで、自分を守っています。

群れを成すメリット

動物でいえば弱い自分を隠し、身の安全を守るために群れを成します。人間の場合も同じことが言えますが、決してネガティブなものだけではありません。

群れを成すメリットはたとえ自分にその分野の力がなくても、目標を達成できるということです。
1人の能力では達成できないことも、いろいろな能力の持った人たちが集まり、その事にあたることで、達成できることもあります。

同じ目的を持った人たちが集まり、その目標に邁進する。会社でいえばある人は営業活動をしたり、ある人はパソコンの業務や顧客との電話のやり取り、ある人は製品をひたすら作り続け、ある人はそれらの人に指示をだしたり、方向性を示す。

その分野で特化した人が集まり、それぞれの能力を発揮します。このように考えれば、会社はうまくできてると思います。ただ現実的に同じ目標を持つ人が集まることは難しいです。

群れを成すデメリット

メリットがあれば当然デメリットもあります。

自分の弱さがわからない

群れの中にいると、自分の弱さがわからなくなります自分を過大評価しがちになります。例えば会社に勤めていて、そこで素晴らしい実績を上げていたとします。その人は独立志向が強くこれくらいできるのなら、俺は一人でやっていける!そう思うのです。

しかしいざ独立してみると、今までの顧客は自分の顧客ではなくすべて会社の顧客だということに気づかされます。

取引先もその個人に依頼しているのではなく、群れ(会社)に依頼していたからです。独立してから相手にされなくなるというのはよく聞く話です。

結局会社の看板があったから相手をしてくれていたわけで、それに気づけずに独立したのは群れにいたために自分の力量を把握できなかったことにあります。

自分の意見が通りにくい

自分の意見が通りにくく、自分のやりたいことができないこともあります

群れに属すると、そこのリーダーの意見を無視することはできません。リーダーに逆らうことは、その群れを出ていくことを意味します。

会社ではトップである社長の指示を無視することはできません。たとえ自分と意見が違っていても、その会社にいたいのであれば言うことを聞かないといけません。もし不満があればとっとと早く出世して社長になるか、自分であたらしく群れをつくるしかありません。自分がリーダーになるということです。

最後に

群れを成すかなさないか、どちらが自分にとって性に合っているのかということは、学生経験から社会経験を少し詰めば誰でもわかっていることと思います。

ふとした時に立ち止まって考えてみると、新しい発見があるのかもしれません。
自分の優先順位は何なのか、人生を後悔しないようにしたいところです。

画像はClker-Free-Vector-ImagesさんPixabayから

  • この記事を書いた人

宮野 功次

1986年1月8日生 健康・生活に関する役立つ知識や情報を発信していきます。 鍼灸師・柔道整復師 /コメントいただけたら喜びます。

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