木を見て森をみずということわざがあります。物事の一部だけを見て全体をみない様をいい、まさしく日本の医療そのものにあてはまります。全体を見ることで何がいいのか、なぜ全体をみないのかなど考えてみます。
目次
日本の医療
日本の医療は西洋医学で、医療にかかるお金の大部分が流れています。西洋医学を理解するためには「木を見て森を見ず」ということわざを理解するととても分かりやすいと思います。
木を見て森を見ずとは物事の一部分に気を取られ、全体を見ていないことを言います。利をつかんだつもりが、一部分しか見ていなくて全体を見ていないためにトータルで損する様。という解釈もできるかと思います。
2つ例をあげます。
風邪をひく
風邪をひいているとします。病院に行けば「今は風邪が流行ってますからね。」という感じで、症状に応じた薬を処方されて終わると思います。これは単にその症状に応じた対症的なものであって、なぜそのような状態になったかまで、本人でさえ真剣に考えることはないと思います。「あぁやっぱり風邪か。」で終わりです。
また薬はその部分にのみ作用し、体のバランスを崩す元となります。本来体は変化するもので、風邪という症状は体の歪が表にでただけです。例え部分的な症状を抑えたとしても、そのひずみは他に出ることになります。
ウイルスが原因による風邪の場合は免疫力が下がっているということは言うまでもありませんが、その原因が食生活や生活習慣からきているものかもしれません。「元々そういう体質なんです」という人がいますが、体質は改善することができますし、体質や年齢などであきらめる必要はありません。
膝が痛い
中年の女性が膝が痛いと整形外科を訪れたとします。レントゲンをとり一通りみたあと、変形性関節症ですね。年を重ねるとなる人が多いですよ。などと年齢を言われると妙に納得してしまいます。
もし体重を落とす余地がありそうであれば、体重を落とすことを言われたり、プールなどに行って筋力をつければ少し痛みはましになるなどといわれたりします。
この場合膝という患部しか見ていません。年齢という魔法の言葉で片付けないで、他の部分に歪を発生させている原因がないか探す必要があります。場合によっては、歯のかみ合わせからきているかもわかりません。変形したから痛みが出るのではなく、痛みが出たから変形するという考え方もできるわけです。例え不可逆といわれるものでも、少し引いてみればそうはならないものもあるです。
その場所しか見ていない
今の2つ例はよく聞く話ですが、どちらともその場所しか見ていません。
全体を見ていないというより、意識的に全体を見ないようにしているのかもしれません。それは医療が商売と化している証拠で、残念ながら日本では当たり前です。日本では経済を回すうえで医療はなくてはならない分野となっています。短期間に治るものも長引かせお金をとる。本当に治るものでも治さずに、リピーターになっていただけるように取り計らいます。治すのではなく少しずつ薬漬けにしていったり、わからないように新しい病気を作っていったりするのです。
もう少し引いて医療の外から全体を見てみると、日本の学校教育からおかしいことに気づかされます。朝食はしっかり食べましょう!あさ食べない子供は切れやすいなど。結果ありきで作られたデータを信じ込まされてコントロールされていくわけです。
そもそも日本がそのような教育をするのはなぜかもう少し引いて世界規模でみてみると・・・これ以上はここでは省略します。
見る視点によって、見方が変わってくるというのは当たり前なことです。なんでもそうだと思いますが、少し引いてみてみると新しい発見もあると思います。それは決してマイナスになるようなことはないでしょう。
情報でコントロールされる
私の家にはテレビもアンテナもありません。数年前に完全に撤去しました。今後の人生で必要ないと判断したからです。何か見たいときは、インターネット動画配信サービスを利用しますので娯楽には苦労しません。もともとテレビを見る時間もないし、時間があるなら本を読みたいと思っています。
少し話はそれますがインターネット動画配信サービスのYoutubeはすごい成長を遂げています。有名人や個人がどんどん参加して面白くなっています。今後もYoutubeは成長するといわれていて、深く頷けます。今まではテレビや新聞などこちらが受け身になるメディアひかなかったのが、今では自分でメディアを選択できる時代になってきています。
テレビとスポンサー
テレビの情報がいまいちピンとこない一番の原因は、テレビはスポンサーの影響をもろに受けるということです。正しい情報か否かは関係ありません。誰のおかげで運営できているのですか?と問うた時それはスポンサー様のおかげで運営できているということになります。当然お金を出してくれているスポンサーの有利な情報が流れ、うまい具合に放送されています。私がスポンサーの立場なら、お金を出しているわけですから当然と思うでしょう。
そもそも考えればおかしな話です。テレビを見るのはタダです。どうしてタダで見ているのに有益な情報が手に入るのでしょうか。有益な情報を流して視聴者さんがまた見てくれる、そしてスポンサーにも利益がある。こういう流れがみんなが幸せになれる流れだと思います。しかしなかなかそれは難しいことです。
スポンサーの有利な情報を流し不利な情報は流さない。そうやって次もお金を出してもらうようにするのが放送側の立場で、むしろ真っ当なことをしています。そこに視聴者の利益などあるはずがなく、それは至極当然な構図です。
どうすればいいのか
テレビが間違った情報を流しているということではありません。本当のことを言わないだけで、これは報道の自由です。ですのでこれからは数多くの情報を手に入れて自分で取捨選択するのです。インターネットの情報も、書籍もおなじです。テレビだからインターネットだから本に書いてあったからといって、どれかを妄信的に信じることは真相を見極めるということから遠くなります。
それは医療についても同じことが言えます。医者の言うことだから間違いないと信じることは仕方のないことですが、おかしいと思ったらそれをそのままぶつけてみるといいでしょう。国が発表しているからとて間違っていないとは限りません。日本国が国民に出す情報というのは日本国で住むために必要な情報であり、それが誰のための情報かはそれぞれが考え判断するべきです。今は情報があふれている時代です。
最後に
情報のコントロールということで少し話が違うかもしれませんが、全て冒頭にある「木を見て森を見ず」につながってきます。一人一人がたくさんの情報に触れることができれば、自分が正しいと思う情報に巡りうことができます。