現在世の中には様々なダイエットに関する情報があります。そしてダイエットに関する書籍も多数あります。なぜこれだけ多くのものが出版されているのか、それは興味があるからということが言えます。しかし一番の原因はこれといった答えが見つからないからです。人は痩せるという夢を見ながら本気で思っている人は少なく、如何に楽な方法がないか探しているというのが実態ではないでしょうか。
もし現在、肥満や肥満気味であれば、痩せることで将来なるであろう病気を未然に防ぐことができます。今回は正しい痩せ方について考えてみました。健康的に痩せる方法も簡単にではありますが述べていきます。
目次
ダイエットとは
ダイエットとは
健康や美容のために、食事の量や種類を制限すること。
引用:大辞林 第三版
本来は食事制限の意味でしたがそこから転じて、減量、痩せるなどの意味を持つようになりました。
検索エンジンで「ダイエット」とタイピングすると「ダイエット 2週間 10㎏」というのが候補としてトップにでてきます。これを見ても分かるように、痩せたいと思っている人は急激に痩せたいと思っていることが分かります。
痩せるのは誰のため?
痩せることは健康に繋がり、結果病気にならず長生きできることになります。痩せるということを目的にするのではなく、逆に長生きするために健康を維持しようとすれば、自然と痩せることになります。この様に逆をたどれば同じ「痩せる」に行きつくことができます。「それができないから苦労してるんじゃないか」という声が聞こえてきそうです。
しかし、この考え方というのはものすごく重要なものになります。痩せることを目的にしているであれば自分のためです。自分がかっこよく見られたい。自分が健康でいたい。短期的なものの見方をする人は自分の事のみに囚われがちです。
一方で長期的なものの見方ができる人は必ず自分以外の人の事をどこかで考えるようになります。それは自分のためというのは何か物足りない、ということに気づくからです。そういう人は、他人のためと思いやることは全て自分に返ってくるということにも気づいているものです。
長生きするということは、誰のためでしょうか。家族のために長生きしないといけないかもしれません。子供が小さいから病気になるわけにもいきません。子供のために、家族のために。もう少し範囲を広げてと家族以外の誰かのために。そう考えると、力が湧いてきて考え方も変わってきます。
いつも私が言っている自分は自分であって自分ではない。考え方は皆共有しているものです。誰かのためにとなればその共有部分から考え方を教えていただけるのです。その結果自然と痩せることに繋がります。
自分のために何かをするということは悪い事ではありません。誰かの事を想ってすることにはエネルギーがもらえるという話です。
正しく痩せる
植物性の食品であればいくら食べてもOKです。ただし加工されているものは除きます。加工食品は添加物をはじめ、表示義務のないものは表示しなくてもいいので何が入っているかわかりません。
ご飯は白米の場合は一日一杯まで、できれば玄米にします。玄米は数日水に浸け発芽させるのがベストです。
これだけ言うと大変そうに思います。しかしやってみるとそうではありません。
ダイエットをするとどうしても制限がつきものです。あれを食べてはいけないこれは食べてはいけない。しかし野菜や果物は食べたいだけ食べて大丈夫です。カロリーの計算は全く無意味であると言い切って問題ありません。カロリーは動物性のものを食べるときには考慮に入れる必要がありますが、植物性の食品(加工食品を除く)は全く考えなくて構いません。それよりも調理するときに使う調味料の量や質を考えた方が良いです。
果物に関しては糖質が心配されるところですが、今の食生活を改めるまでは無制限で食べてもかまいません。本来であれば果物もやたらめったら食べるものではありません。しかし、あえて制限することはせずストレスなしで痩せていくことを理想としているため、味覚が変わるまでの間は気にせず食べて大丈夫です。やってみるとわかりますが、そんなに食べれるものではありません。例えばりんごを一日6個も7個も毎日食べ続けることは難しいことです。
人の味覚は3週間もあれば変わります。要するに初めの数日は少しの努力が必要となります。しかし口が変われば質素に見える植物性の食品がおいしく感じることができます。それは体が喜んでいる証拠です。3週間もすれば体が少し変化していることに気づきます。
時間をかけて太ったはずですので、時間をかけて痩せていきます。それが自然の姿だからです。2週間で10キロやせる!とかそれが実現できたとして、数多くの代償を払うことになります。それは寿命を縮めることにもつながります。人間は目の前のことにしか興味がありません。目の前のことにしか興味がないから太り、更には短期的な減量に魅力を感じるのです。
食習慣を変えることでトータルでみれば確実でリバウンドもなく、最終的には経済的でお金もたまります。当然健康が手に入るわけですから病気から遠ざかる体質になります。病院にいく時間や交通費、医療費全てかからないことになります。お金が貯まり、命の断片である時間を浪費させません。健康を害した人なら分かることですが、体にどこか支障があると気持ちまで滅入ってくるものです。健全な心を保つには健康である必要があります。逆に健康を保つためには健全な心が必要であるとも言えます。心とは考え方です。
目の前の小さな利益にとらわれず、先の大きな利益に向かってやっていきたいものです。それは今現在を無駄にするという意味ではありません。ダイエットに関しても制限は設けず、あれも食べれるこれも食べれるという考えで臨みます。肉が食べられない、卵が食べられないなどないことに目を向けるその考え自体が太る元であり不幸そのものです。
肉や卵などは全く食べてはいけないわけではありません。たまにある飲み会や接待などで食べることもあると思います。そういう時は思う存分楽しみます。そのために普段は植物性の食品と穀物類を食べてバランスを整えておくのです。
とにかく無理はいけません。無理をすると続かないし、人相も悪くなっていきます。
動物性食品についての考え方
肉食動物が引き締まっているから引き締まった体を作るためには肉(牛・豚・鶏)を食べるという考えで肉を食べるのは間違いです。動物と人間の体は違います。肉食を勧める知識の持った人は、何かしらそれによって利益を得ている人、あるいは利益を得る可能性のある人です。肉を食べない事での栄養不足はビタミンB12のみです。
ビタミンB12を摂らないとすぐに欠乏症になるかといったらそうはなりません。ビタミンB12は動物性食品に多いといわれています。魚介類にも多く含まれていて、海苔やしじみなどに多く含まれています。ビタミンB12欠乏は完璧な菜食主義の人でない限り起こることはまずありません。動物性といわれるものでも魚介類はむしろ食べるべきであると考えています。水銀などの有害物質が気になる人もいると思います。ですので白米ではなく玄米を食べる、本当に昔ながらの食事はうまくなっていると感じています。
今まで人間が食べてきたもの、その中で進化して現在があります。肉を今のようにたくさん食べるようになったのはごくごく最近です。今から全人類が肉だけを食べつづけて数千年たてば進化して病気にならない体にになるかもわかりませんが、今の時点ではそうなりません。今の体にあった配分で食事をする。それが長生きに繋がります。長生きできるということは現在もそれに見合った体型になります。
痩せるということは健康でなければいけません。
別に長生きしなくてもいいから今痩せたいという人はおそらく太く短く生きるということを掲げているのかもわかりません。そして自分がコロリと逝けるものだと思っていると思います。しかし人はある意味簡単には死ぬことができません。太ることは自分の体を傷つけることと等しいですが、急激に痩せるような行為もまた同じです。無理をせずやっていきたいところです。