4コマ漫画もこつこつ積み重ねて39作目となりました。最近は4コマ漫画は人生そのものだなと思うことがありましたのでこの一作を作りました。
目次
起承転結はあまり気にしない
4コマ漫画の制作は4コマにすべてを詰め込むという難しい作業になります。一方で制限があるからこそ考えやすいという側面もあります。
基本は起承転結となりますが、あまり気にすると縛られて面白い考えが浮かばなくなるので良くありません。
私がストーリーを考えるときは、ほとんど3,4コマ目が先に思いつきます。1,2コマ目はそれらを生かすためのものであり、起承転結をあまり意識したことはありません。4コマという限られた中で、最大限表現すると自然に起承転結になるという感じです。
人生においても「こうでなければいけない!」と型にこだわるのではなく、自然と自分のできることに集中して日々を暮らすことが大切です。
人によっては、病気がちであったり、自分の才能を発揮する環境に恵まれないなど様々な制限があります。制限があるからこそ、自分の出来ることが限られてくるのです。出来ることを最大限行えば、自然と4コマ漫画のようにストーリーになるはずです。
未来は既に決まっている
未来は決まっていて、変えられるのは過去だけである。という内容を数年前本で読んだことがあります。
どういうことかといいますと、
未来というのは現在の積み重ねです。ですので未来を変えるには現在を変えなければいけません。
現在は過去の積み重ねです。現在を変えるには過去を変えなければいけません。過去に起こった出来事は変えることは出来ませんが、起こった出来事のとらえ方はかえることができます。
私は昔、建設会社で経理として入社し勤めていました。しかし事務員は私だけでしたので経理だけではなく、事務的なことは全てしていました。一つの現場に入るだけでもすごい書類を用意しないといけなかったり、職人さんの採用に関する手続きや銀行回りなどすべての事務的なことに携わっていました。
建設関連の書類に関しては教えていただけましたが、一般事務に関しては誰も教えてもらえる人がない中でやっていました。
当時は結構めんどくさい手続きも頼まれることが多かったので嫌だったのですが、今になれば感謝しかありません。「最初分からない状況でも出来るという自信」はその当時に育てられ、個人事業をしている今大変役に立っています。
確定申告や商標登録をはじめ、登記などもすべて自分でします。お金を節約したいから頼みたくないというのもありますが、自分でやった方が確実で早いからです。それと苦にならないというのが大きいと思います。たとえ初めての手続きでも「やったことないからできない」という考えは一切ありません。今そういう風に思えるのは、過去にに何度も成功の経験を積ませていただいたからです。
話を戻すと当時(過去)とは全く考え方が違うわけです。昔は嫌だったものが、今となっては全てが意味のある事だと気づき感謝しています。過去のとらえ方が変わるため、現在が変わり、その結果未来がかわる。こういう順番だと思います。ですので未来を変えるには過去にあった出来事のとらえ方から変えないといけないということになります。
少し私なりの解釈が入っているかもしれませんが「未来は決まっていて、変えられるのは過去だけ」というのは大体こんな感じです。
4コマ漫画は人生そのもの
4コマ漫画を一生とするならば4コマ目は未来です。4コマ目が決まれば3コマ目を埋めるだけです。そうなれば1、2コマ目は3,4コマ目を埋めるための振りになります。どれだけ2コマ目がつらくても、感謝できるようになります。
人間は考える生き物ですので、4コマ目が決まらなければ1コマ目2コマ目が何のためなのかという風に感じてしまいます。よく言われる「何のために生きているのか」という状況です。しかし4コマ目が決まればストーリーがほぼ完成し3コマ目の作成に取り掛かれます。その時は作成前とはいえ、既にストーリーが完成している状態です。
10代20代前半で4コマ目が確定している人は非常にラッキーです。もしかしたら何歳であっても、見つかるだけラッキーなのかもしれません。
3コマ目の制作は楽しくする
1,2コマ目ができて4コマ目が決まれば3コマ目にとりかかるわけですが、忘れてはいけないことは楽しく制作していくということです。見て頂ける読者に向けて作るというのではなく、自分の楽しいように書いてみるというのが大切になります。それは他人にばかり気を取られて、自分をないがしろにしないということです。
例えばよくブログを書くときの注意点として、
- 検索から訪れた人が記事を見て解決できる記事を書かないといけない。
- 自分本位の記事ではだめだ
と色々なところで言われています。確かに訪問者を増やすには一番いい方法ですが、本来自分の書きたいことでないならば、するべきではありません。
なぜなら楽しくなく、続けることが困難になるからです。続けることができなければ、成果を出すことが出来ません。
あと無理に他に合わせると、途中で混乱してしまう可能性があります。なぜならそこには軸(芯)となるものがないからです。自分の想いを書く場合、軸は自分となり、揺れることはありません。しかし他に気を使って書くと、軸がないためいつか迷いが生じます。
それと同じように3コマ目は常に楽しいことに意識を集中して制作していきます。
人生においても、自分が楽しいと思えることをします。周りにばかり気を使って自分を犠牲にする人がいます。自己犠牲の精神というのは聞こえがいいですが、一周回って、迷惑になります。なぜなら、周りを不幸にするからです。
自分を犠牲にすることで、常に我慢を重ねることになります。人は自分が辛い思いをしていれば、同じ思いを味わってほしいと思う生き物です。我慢を重ねれば、人にそれを強要するようになったり、強要しなくてもマイナスの雰囲気を放ちます。その結果、周りにいる人は影響され不幸になります。
楽しいことをやるといっても、人の自由を奪ったり迷惑になることは良くありません。唯一そこだけ気を付けることになりますが、大した制限ではありません。
実は3コマ目が一番重要になる
起承転結で最後の「結」が一番肝心な気がします。私もずっとそう思っていました。しかし、4コマ目はそこまで重要なものではなく遊びがあるように設定します。
車のハンドルを思い浮かべてみます。運転する人は分かると思いますが、ハンドルには遊びがあります。ちょっとハンドルを動かしても曲がることはできません。なぜそのような設計になっているかというと遊びがなければ、ちょっとした手違いで大事故につながるからです。少し動かしただけでハンドルがきれるわけですから、スピードが出ていれば横転したりということは容易に想像がつきます。4コマ目はハンドルと同じように遊びを利かしてゆったり目でつくります。
4コマ目が決まれば、決まった未来に向かって後は3コマ目を作っていくのですが、その3コマ目が人生にとって一番大切になります。完成したものを見返すと、3コマ目が一番内容が濃く、想いの詰まった部分になります。
終わりが良くなるために頑張るのではなく、それはもう決まった未来として、まるで過去のものとして、3コマ目を楽しむように作るのがベストです。
例え途中不本意に終わってしまったとしても、4コマ漫画は既に出来上がっています。ですので後は気楽に楽しみながら3コマ目の制作をすればいいということになります。
人生においても、人それぞれ目標や目的があるかと思います。その設定は4コマ漫画と同様ゆったりとしたものでなければいけません。もし、がっちりとした遊びの無いものであれば、ちょっとした力によって思いもよらない不幸に巻き込まれるといった事も考えられます。
まとめ
4コマ漫画では結びが決まれば遡って1,2,3コマを作ることができます。
人生においても最後が決まれば1,2コマ目が最後につなげるための振りであるということに気づきます。全ての出来事がつながる瞬間がでてきます。そして過去に起こった出来事の解釈が自動的に塗り替えられ、決まった未来という4コマ目に向かって3コマ目の作成に取り掛かります。
例え不本意ながら未完成であったとしても、3コマ目を作成しだした瞬間に4コマ漫画は完成しています。
後は楽しみながら3コマ目の制作をしていくだけです。