去勢は本来自然に逆らう行為ですので、去勢をすることに抵抗がある人も多いと思います。しかし、去勢をしないで自然に任せていると世話ができないほど猫が増え、命が犠牲になるケースもあります。去勢手術は猫にとって何かしらのメリットはあるのか、飼い主にとってのメリットはあるのかを見ていきたいと思います。
目次
猫の去勢手術について
猫はこのように考えているようです。
私たちにとって交尾は、子孫を残すために不可欠な行為であるだけで、特に、楽しいものではありません。
発情期は、雌ネコにとっては、うっとうしいもので、ホルモンの変動も激しく、体に大きな負担がかかります。【あの世のネコたちが教えてくれこと】 著ケイト・ソリスティ
ケイト・ソリスティさんは生まれつきすべての生き物とコミュニケーションが取れる能力を持つ方です。
アニマルコミュニケーターの方は世界中に数多く存在し、日本にもアニマルコミュニケーターとして活動している人がいます。
やはり、どのアニマルコミュニケーターの方の本を読んでも通じることは、猫は人間が強く心に思って言葉で伝えればわかってくれるということです。
人間の言葉は理解できませんがエネルギーやテレパシーなものでしょうか。
なぜ去勢手術をするのか何のためにするのか、それが猫のためであれば、そしてそれを説明すれば猫はわかってくれるというのです。
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発情抑制剤による方法もあるようですが1年に一回施すため薬の副作用が心配です。
猫にとってのメリット
猫にとってメリットが一番大切です。
発情期のストレスを軽減する
発情によるストレスは大きいようで、猫自身もこれを経験しないでいいのは嬉しいようです。
生殖器系の病気を未然に防ぐ
オスは男性ホルモンによる前立腺肥大などの病気を予防できます。
メスは乳腺の悪性腫瘍や子宮蓄膿症などの病気を予防できます。
命の犠牲を防ぐ
猫は90%妊娠し一回で4、5匹生まれるので飼いきれない数の猫が生まれことになります。去勢手術をすることで、命が犠牲になるのを防ぐことができます。
平成29年度の環境省の資料では、猫の殺処分は年間34,854匹でそのなかの21,611匹が子猫です。
環境省統計資料 犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容状況(全国統計)より
平成19年は299,316匹もの犬猫が殺処分されています。平成29年の数字の7倍以上になり、考えただけでもぞっとします。
しかし活動されている方々のおかげで、年々減ってはきています。それでも年間数万の命が人間の手によって落としているのが現状です。
同ページより抜粋
飼い主にとってのメリット
オス猫であれば縄張り意識が強く、尿のマーキングに悩まされる飼い主も多いと思います。こういった行動は去勢手術で90%以上は防げるといわれています。
もちろん去勢していたオス猫や雌ネコでも尿のマーキングを行うことがありますが、その場合ストレスや他の原因が考えられます。
飼い主にとっては、愛猫が発情期のストレスをを感じなくて済むのがうれしい、生殖器の病気になることがないから安心であるといったメリットがあります。
最後に
猫を飼う人にとって、猫の幸せが飼い主にとっての幸せであるということは間違いないことです。
去勢する際は、いつなぜ行うのか真摯に猫に説明すれば猫も理解してくれるでしょう。普段から信頼関係を築いていくことが大切になります。
画像はYUE_NANAMIさんイラストACから